2007年10月16日

命懸けの財務調査事件

今まで数多くの財務調査、ショートレビュー、デューデリジェンスに参加しました。

しかし本当に身の危険、それも命に関わる怖さを味わったのは、
後にも先にもこの一件だけでした。

今回はこの怖い怖い事件のお話です。

あるベテラン会計士が持ちこんできた仕事でした。
上場している某船会社の経理不正の状況を調査して欲しいと、
弁護士から依頼があったのだそうです。

その会社はもう既に営業が完全に立ち行かない状態であり、
詳しくはわかりませんが、
なぜかその財務資料があるのが福岡のあるマンションの一室なのだそうで、
今回の調査はそこに赴くことになっていました。

今回の調査メンバーは、
そのベテラン会計士をヘッドに後は私だけ!
初めは普段の財務調査のように、
どんな状況、どんな調査でやって見せるぞ!と意気込み、
なおかつその意気込みを表に見せないように、
冷静に打ち合わせを続けていました。

しかし次の説明から事態は一変します。

まず今回の調査当日に会社は破産申し立て?をするとかで、
調査場所に債権者が押し寄せる可能性があること、
調査場所はマンションの一室だが、
社員が一人いるだけで時々外出して不在になるかもしれないこと、
調査場所はもう一箇所あり、
ベテラン会計士はそちらに赴くので、
福岡は私一人だけで赴くこと、
今回は巨額の経理不正が関係していて、
関係者で行方不明者が複数でており、
反社会的勢力の関与が伺われること、
もし調査中に危険な事態になった場合には、
私の判断で脱出して良いとのこと。

脱出時にパソコン等を放棄するのか、
脱出するか否かのぎりぎりの判断、
そもそも調査場所がマンションの何階かもわからない状態で、
本当に安全に脱出できるか否か、
不確定要素が多すぎることから、
いろんな意味で経験豊富かつ体力に自信ありそうな私に、
白刃の矢が立ったのだということでした。

任せてくださいよ、
と余裕の笑みを浮かべようと努力しましたが、
きっと表情が引きつっていたことと思います。

(次回に続く)
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posted by 赤沼 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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