2007年09月20日

デューデリ奇談2の続き

前回に引き続き、観光施設の買収調査のお話です。

さて初日、会社の部長に薄気味悪い話を聞いてからというもの、
なんだか調査作業をしていても頭の中の3割が???でいっぱいなのです。

当然私たちは健全な職業的猜疑心というものにより、
ひょっとすると我々の調査の妨害工作の可能性も考えます。

もっとも妨害工作にしては可愛いものだと思いますし、
それで本来の調査パフォーマンスが落ちるようでは、
プロフェッショナル失格でしょう。

しかし今回は私たち調査メンバー全員が、
何か得たいの知れない薄気味悪さを感じていて、
それを口にすること事態がはばかられるという異様な空気に包まれていたのでした。

というのも築数十年を過ぎた建物はところどころ朽ち果てていて、
大きな建物の割りには斜陽化した会社故に社員も数名しかいませんから、
ほとんど人気がしないひっそりとして雰囲気です。
また建物の真ん中に一本の廊下があり、
その両側に部屋が配置されている様は田舎の古い小学校のようでもあり、
学校の怪談話を思い出させてくれるのです。

この建物は以前は宿泊施設だったこともあり、
そこで自殺者が出たとか、
そもそも綺麗な海岸の磯場は自殺の名所だとか、
頭の中でたくさんの怪情報が行きかうことになりました。

またトイレに行くときには二人で行くとか、
スタッフの一人がすぐ近くで虫の羽音がしてうるさいと言い出したのに、
誰にもそれが聞こえず又虫も見当たらない騒ぎがあったり、
落ち着かない調査になりました。

幸い今回の調査の目的は、
会社の元の経営者にまつわる不可解な資金の動きを明らかにすることであり、
今日のところは本人に明日インタビューするための帳簿の下調べをするだけでしたから、
調査自体は十分に行うことができました。

言われるままに夕方6時にはビジネスホテルのある駅前まで会社の方の車で送って貰いました。

会社を出る時驚いたのは、確かにあたりに全く街灯も人家の明かりもなく、
まさに漆黒の闇になるということです。
まだ6時だというのに、そこは太平洋の突き出した半島の先のため、
夕日が隠れて陰になるのが早いのです。

公認会計士、税理士、経営コンサルティングなどなどいくら肩書きがあっても、
薄気味悪い話は苦手です。

私たちは入口もわかりづらい、
小さく古ぼけたビジネスホテルに到着しましたが、
私たちの悪い予感はずっとつきまとったまま離れなかったのです。
続く・・・


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posted by 赤沼 at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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