2007年04月10日

会計士・税理士から見る会社の裏側は??

毎日どこかの会社に出かけて仕事をしています。


ある時は税理士として税務相談にのり、
またある時は公認会計士としてIPO準備中の会社の任意監査であったり、
上場企業の法定監査であったり、
そしてまたある時は経営コンサルタントとして企業再生の支援にと、
いろいろな会社にいろいろなニーズに応えるために出かけます。


一週間の間に4社5社ということもあります。
少々頭の中がキャパオーバーで、
あれあの貸付金の問題は?とふと考えたら、
別の会社であることもままあります。


そうすると世の中見た目は有名な商品を扱っていたり、
よく目にするようなお店であったりしても、
会社の中に入るとぐちゃぐちゃということはよくあります。


会社というものが本来どうあるべきかということを知らない人は、
何とも思わなくても、
私たちが見ればこれぐらいは普通かなというのと、
これはひどい!というものなどだいぶ程度の差があります。


だいたい見てるとそのひどいという意味が、
社歴の古い会社と社歴数年のベンチャーとでは違ってきます。


古い会社はたいがいベテランの経理マンがいて、
その会社なりの方法できちっとした経理をしているものです。


ただその会社のオーナーやオーナー親族及びその関係の会社との取引が、
やたらたくさんあって一時IPOを目指したことで、
古くからある関係会社や取引関係にいろいろ手を加えたした結果、
関係会社等との取引が全く整理がつかなくなる例が見受けられます。

その結果各社の帳簿上の債権債務がお互いに一致しなくなったりします。


更にIPOと聞いていろんな知人がいろんな形で関ってきて、
更に状況を複雑にしたりすます。


また社歴の浅い会社は初めからIPO狙いで、
何とか実力以上の売上や利益を計上しようとやっきになる結果、
我々が見ると単なる粉飾的なことをしてしまっていたり、
実質的に経理の実務担当者がいなくて、
誰に聞いても帳簿内容を説明できない等の妙な状況になったりすることがあります。


どちらにしてもIPO志望が、
会社や経営者に無理をさせて、
会社の状況を歪めている気がします。


2年後といわず5年後のIPOを目指すのであれば、
何も無理せずじっくりと力をつければいいのです。
業績がぐんぐん伸びれば、
事務的な部分は直前近くても何とかなりますから、
当初5年後の予定を前倒しすることはいくらでも可能です。


最近いろいろな会社に行って、
少々めげそうになることもありますが、
そう言った会社を見違えるような会社にさせるのも
私たちの腕の見せ所ですし、
やりがいのあるところでもあります。


そう自分に言い聞かせながら自分の忍耐力トレーニングを
毎日続けている、というわけです。
さてさて。。。

posted by 赤沼 at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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