2007年04月06日

会計士はつらいよ!

例によって今日もIPO準備中の会社の監査に行って来ました。
 
ここの会社での監査チームは元々6人の陣容でした。
しかし今日は2名が別のクライアントに行っているため、
2時過ぎにチームの責任者が27年ぶりの発熱で帰ると、
残るは3人だけになって作業しておりました。
 
売上担当のCPAが経理部長、生産開発部長、システム部長たちを次々呼んで、
ヒアリングをしていきました。
 
話を聞けば聞くほど、
「んーん、根が深い」ともだえる様子が伝わります。
 
私もここ2・3日この会社に来ただけなのに、
本当に来年末にIPOする会社なのか?と、どんどん不安になる要素が積みあがっていきました。
 
3月決算の一番大切な今の時期に、
経理課長が出社拒否で退社が決定。
 
経理部長に聞いても細かい話や会計処理方針が全く拉致があかない。
 
担当者は「ゆうほう」という言葉の意味を知らない。
これUFOではなくて有価証券報告書の略です。
 
会社法の事業報告書をどっから手をつければいいかわからない様子。
 
売上の計上基準がいまだに社内ではっきりしていない。
 
開示書類を作ったことのあるひとがいない。
 
すべて今決算が初体験。
 
どうしても私たちもIPO時期が一年早いのではと思わざるおえない。
そうこうしているうちに会社の専務が来て、
そもそも人手不足を承知の上なんだから、
お宅の監査法人が単にチェックしようとしたら書類ができていませんねと言うだけじゃなく、
どうやったらその書類を作れるのか強く指導してくれるもんだと、
思っていたときたもんだ。
 
うちみたいな会社は問題山積み、人材不足で、
楽にIPOなんかできるわけないんだ。
そんなことはよくわかって言ってるんだ。
 
言外に書類チェックだけじゃなくていろいろ骨を折って、
こんな会社でもIPOさせてくれるから、
お宅のような監査法人に頼んだんだ。
そうでなかったらとっくに大手の監査法人に頼んだと言いたげだった。
 
言ったら完全に喧嘩になりますが、
こちらの足元を見て言いたいことを登り下り言いたい放題。
 
夕方5時前から結局専務が引き上げてくれたのは7時過ぎ。
 
私たち現場担当者にそんなこと言われても、
監査責任者に言ってくれ!と言いたかったが、言える訳もなし。
 
そもそも会社の手伝いをすれば監査にならないという事情があるし、
もし手伝って何か問題があればすべて監査人の指導のせいにして、
脅迫してくるのは見え見えです。
 
ちゃんと会計事務所やコンサルタント会社が入っているのだから、
そちらにぶちまけてるべきことで、
監査人にいうのはおかど違いもはなはだしい・・・・
 
責任者がいないときを見計らって、
我々現場担当者の矛先を鈍らせようという作戦としか思えません。
 
また帰り際にその役員の部下の経理部長が夕飯でもどうですかと誘ってくれたが、
付き合って泣きつかれたらそれはそれで非常にまずいことになると感じて、
冷たいようですが3人とも丁重にお断りして帰ってきました。
 
はー久しぶりの監査復帰だけど、
監査人も非常にきついなーって思いました。
 
会計士協会や金融庁からの締め付けも厳しいし、
実際に多くの粉飾事例が起きていることから、
いくら目の前にいる人を確信犯だとは思わないものの、
人間追い込まれると何だってしかねないということを
何度も目の当たりにしてるから・・・
 
むこうが2時間でもいろいろ文句を言ってきたら、
こっち側も3時間でも4時間でものらりくらりお付き合いするぐらいの、
腹太さが必要かもしれない、と思った一日でした。
どんな仕事もそれぞれにきついですねー。
posted by 赤沼 at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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