2007年03月11日

黒字ビジネスを続ける9つのカギ

「イン・ザ・ブラック」アレン・B・ボストロム、広瀬元義 著 をご紹介します。
米国の著名な公認会計士と日本で税理士事務所・会計事務所向けコンサルティング誌を刊行している方の共著です。


 「イン・ザ・ブラック」っていったい何?って思いましたが、
黒字のことを英語でIN THE BLACKというのだそうです。
私も仕事柄会計やビジネス関係の英文によく触れますが、
日本ほど黒字か赤字かっていう言い方しないような気がしますね。


さてこの本で紹介されている継続的な黒字をつくる9つの原則というものの由来が、
著者である会計士の父親が赤字で経営難になっている会社の経営代行をする会社をおこし、
数々の会社を見事に復興させていたという事実、
それをすべて黒字になるまで一切報酬を請求しなかった事実があった、
そんな魅力的な父親が息子に語って聞かせた教訓だったということが、
この本をとても魅力的にしています。


そんな父親から得た知恵を生かして著者のアレン自身も父親がしてきたことと同様に、
自分が手がけた数々の赤字会社を黒字に変えることに成功しています。
その秘訣をわかりやすく3つの段階と9つの原則にまとめあげています。


3つの段階とは、
あらゆる事業は3つの視点があるということです。


第一の段階はマーケティング、
すなわちどうやってお客を探して集めるかです。


第二の段階はプロダクツ、
営業活動から製造、デリバリー等、
会社内のオペレーションすべてです。


そして第三がすべてを貫いているアカウンティング、
会計
です。
それぞれの頭文字をとって経営戦略モデルMPAと読んでいます。
名づけ方もうまいですね。


3つの各段階で3つづつの原則をあげ、
全部で9つ の原則をあげています。


 原則1:販売を成立させるまでは何事も起こらない


原則2:双方にとって価値ある取引をしろ


原則3:販売は幾何学的に成長させろ


原則4:コミュニケーションで相乗効果を生み出せ


原則5:生産プロセスを常に改善せよ


原則6:今あるビジネスをより良くせよ 


原則7:キャッシュフローがすべての基本だ


原則8:会社の会計数字を理解しろ


原則9:常に明日を計画しろ


現役の私の感想は、
私たちプロのCPA、コンサルタントが言いたいことを、
見事に表現してくれていると思いました。
ぱちぱちぱちと大拍手の内容です。 


特にアカウンティング(会計)の大事さを強調してくれているのは涙ものです。


会計というと株主や銀行など外部に報告するために、
いやいや決算書を作るという勘違いがあります。


しかし実は経営者が自分の事業を守るために、
一番頼りになる武器なんだということがはっきり書かれています。
常々私が提唱している管理会計、マネジメント会計のコンセプトそのものです。
私のクライアントには必ず一冊づつ進呈しようかなと本気で思う一冊です。

posted by 赤沼 at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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