2007年03月10日

これでいいのか事業計画の目標は!

さて管理会計ないしマネジメント会計の世界では、
何をおいても目標を立てて計画的に事業を遂行しましょうと
お題目のように説きます。


言ってる事は大体わかるが、

では実際問題どうすればいいの?というのが、
通常のひとの反応じゃないでしょうか。


私自身も「さあ一緒に目標を立てましょう」と言ってから、

後に言葉が続かず冷や汗をかいたことがありました。
当時はまだ私自身いざとなったらどうしたらいいかわかっていませんでした。
来年の売上目標は?利益目標は?と尋ねられた場合、
売上3億円、利益3千万円が目標だと社長が言ったとします。
問題はその数字の意味です。


意味ってどういうこと?って思うかもしれませんが、

目標の金額も言われた人によって、
受け取り方がだいぶ違うように思われます。


ある人はこの利益3千万円から1円でも足りないと、

会社が潰れかねない死守すべき最低限の数字だと受け取ります。


すぐに潰れるとまでは思わなくても、

経理部が資金繰り計画を立てる場合の数字は、
少なくともこの数字以上悪くなったらえらいことだという数字です。


一方営業部としては目標というのは絶対死守するぞー!と掛け声かけるものの、

心の中では「絶対達成する気概は捨てないで全力は尽くすけど、
もし結果が未達成だったらその時はごめんなさい」という努力目標だったりします。


社長としては両方の意味だったり間を取っていたりします。

つまり社長自身それが人によって受け取られ方が違うことに気づいていなくて、
「目標といったら目標なんだよ」を繰り返すばかりで、
全くらちがあかなかったりします。
又は株主や金融機関に今年はこの数字を達成しますと宣言した以上、
ちょっとでもこの数字に不足することになったら、
株主や金融機関に神妙な顔つきで頭を下げなければならない、
なおかつその理由を説明しなければならないプレッシャーで、
胃が痛くなる、だから何が何でも達成してくれよという祈りの数字だったりします。


通常は最も実現可能性ある目標数字を社長が宣言します。

これは今までの実績から当社の実力と余力、
外部環境と競争の状況と最近の変化を勘案して、
成り行き数字からほんの少し背伸びした数字を目標とします。4
これをストレッチ目標と呼んだりします。
次に経理部が資金ショートの危険を避けるために、
社長の目標を下方修正して資金繰計画上の目標である最低限の死守目標を作成します。
又営業部は過去の経験から社長の目標を上方修正して、
営業部独自の売上目標を作成します。
この下方修正、上方修正のさじ加減が経理部長と営業部長の腕の見せ所でもあります。


既に3種類の目標が社内に存在するのですから、

気をつけないと社内会議の席上で、
皆さん同じ「目標」という言葉を使いながら議論していると、
後でそんなはずじゃなかったのに!という事態が起こりえます。
ぜひ社長の目標は「対外発表した目標」、
経理部長の目標は「死守目標」、
営業部長の目標は「努力目標」などと言う方が誤解が生じなくて良いと思います。


皆さんの会社の会議でもこんな混乱が生じていませんか?


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posted by 赤沼 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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