いよいよ戦略的中期経営計画のお話をします。
さて皆さん、事業を経営されるにあたって今後のことについては普段どのようにお考えでしょうか?
例えば「今年一年でいくら儲かるかは、終ってみないとわかるわけないじゃないか。儲けは少しでも多い方がいいに決まってるんだから、毎日一生懸命に頑張って少しでも売上を上げようとするしかないじゃないか。(そんなの当たり前でしょ!)」というような方も少なくないはずです。
特に事業を初めて間がなく、
一分でも早く軌道に乗せたいという状況の方に多いのではないでしょうか?
でもその後事業がある程度の規模になってからも、
このような考え方が当たり前に感じられて、
今までずっとそうしてきた方も多いはずです。
でも果たしでそれでいいんでしょうか?
前回ご紹介しましたが、
ある年に突然問題が舞い込んだ時に初めて疑問を感じます。
税務申告期限の直前に税理士事務所から連絡があり、
「利益は○○万円、税金○△万円です」と一方的に言われます。
そんな税金いきなり言われてもすぐには用意できないとか。
昨年はあんなに忙しかったのだからすごく儲かっているつもりだったが、
実際にはたいしたことはなかった、これでは忙しいだけ損したとか。
こんな大赤字の決算書を銀行に提出したら、
予定している融資が受けられない、どうしようとか。
私に言わせると何をかいわんや、最低レベルにも達していない!と敢えて厳しいことを言わせていただきたいと思います。
ではもっとまともな経営者であればどのように考えてるでしょうか?
それは何はなくとも毎年きちんきちんと確実に利益が出るように考えることでしょう。
それを確実に守っていけばいつまでも安泰なはずだと考えるはずです。
そしてその利益が確実に出るように、
来年一年間でいくらの売上を上げればよいか、人員はどうすればよいか、今ある設備でどうするか、等を計画します。
とりあえず一年先のことを考えて、
こういった計画を作る経営者はまずまず優秀なほうだと言えるでしょう。
でもこれでも実は3年後5年後に会社が生き残っている保証は得られないのです。
その理由は次回までお待ちください。
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